工事事例1
回分式処理法から連続曝気方式改善・散気効率向上工事
工事目的
廃水処理運転管理で、安定した管理が出来ず、処理水も透視度が悪く、排水基準を順守する事が、厳しい状態で管理運営していました。曝気槽容積は、2000M³有るにも関わらず、有効利用されておりません。状態が良い時は、曝気槽容積が大きい為、有効汚泥量が有利に働き、処理は出来ますが、活性汚泥フロックの活性が落ちた時は、沈降性が悪く成り、曝気槽に原水を流入出来なくなり、工場の生産にも影響する事が、度々有りました。連続曝気方式に改善する事で、原水の流入を停止する事を防ぎ、エアレーター曝気を、全面曝気方式に改善して、酸化効率アップと、処理水の排水基準値を安定した水質を維持する目的としました。
結果
沈殿槽の汚泥界面は安定て、処理水も30度以上の透視度が得られて、近年にない処理水を見られています。更に、曝気槽容積が大きい為、汚泥濃度を高めて管理出来る、約1年以上余剰汚泥の発生を抑制出来ると、推測しています。
検証
曝気槽内のデットゾーンからの腐敗汚泥剥離が暫く続き、活性汚泥フロック内に腐敗フロックが、顕微鏡観察で確認出来ました。この間は、PHの数値・DO値・ORP数値の相関が無い値を観測しました。従って、確実に検証出来る事は、顕微鏡観察を唯一の手段です。
写真
改造前 曝気状態
改造直後 曝気状態
散気配管(1)
散気配管(2)